ビアンキの2021年モデル、スペシャリッシマ discが納車され、パーツの組み替え後3回ライド後のインプレです。

比較対象は2019年モデル、Oltre XR3となります。

ハイエンドは初めてのため、ハイエンドモデル間の比較は出来ません。

ミドルグレードからハイエンドを求める際の参考になればと思います。

ファースト インプレッション

ヒルクライムを目的としたパーツ構成になっています。(パーツ構成詳細は次章をご覧ください。)

第一印象は以下の通りです。

  • 反応が良い
  • 上りは回せる
  • 下りの安定性が高い
  • コーナリングの反応が良い
  • 風の影響が軽減されている
  • 足への負担が少ない
  • Di2の変速性能が早すぎる

 

フレームについてはシッティングでもダンシングでも反応が良く、ほとんどが駆動力に変換されている印象を受けます。信号待ちからのスタートも気持ち良く発進してくれます。

下りの安定性はかなり向上しました。コーナリングはかなり傾けても安定しています。ハンドリングの反応も良くて振り回されていますが、慣れればよりタイトに攻めることが出来る気がしています。

また風の影響も少なく前に進みます。横風を受けてもハンドルを持っていかれるというのがなかったですね。スペシャリッシマのフレームはトップチューブ、ダウンチューブが横に太いのですが、関係あると思います。

筆者は瀬戸内海近辺に住んでおり島ライドが多いのですが、島は風の影響が多いです。「全然進まない」というのが「進んでいる。影響は受けてるけど。」といった感覚になっています。

 

Di2については変速が早いですね。機械式のときよりも細かく変速するようになり、負担軽減に繋がっているように感じました。

 

ここからは総合的な乗り心地になりますが、とても快適です。フレームの反応の良さとBBの動きと相まってとても軽く回すことができ、負担軽減がかなり出来ていると感じます。

振動吸収性も良いです。カウンターベイルはスペシャリッシマとXR3両方に搭載されているようですが、かなり違います。XR3はSCOPE R4というホイールを履いてますが、硬く相性が悪かったのでしょうか。スペシャリッシマとC36ホイールとの相性は良いように感じます。

 

近場でヒルクライムすると、XR3と比較した時には27W差にも関わらず6秒早いという驚きの結果でした(同じパワーメーターを使用)。ホイール、BBなどの構成が異なり、重量もXR3から1.8kg程度は軽くなっているので総合的な比較となります。

(参考)ヒルクライム走行データ

距離:5.64km

標高差:374m

平均勾配:6%(サイコンで最大18.6%を確認)

パーツ構成

最終的なパーツ構成は以下の通りです。重量は6.96kgでした(装備品外した状態)。6.8kg目標でしたが足りませんでした。

Specialissima FrameSet (Reparto Corse Metron 5D ACR) サイズ55

スペシャリッシマフレームセットです。在庫がレパルトコルサモデルのみということで、ハンドルバーがVision Metron 5D ACRでスルーアクスルがレバー取り外し型になります。

Vision Metron 5D ACRはコクピット周りの拡張性が低いので悩みましたが、ステム別よりも軽量なため、そのままにしました。(NS ACRステム235g+ハンドルバー236g=471gに対し、355gと100g以上軽い)

スルーアクスルはフロントが21g(レバー取り外し時)で軽量だったのは嬉しかったですね。

カラーはブラックカーボン。ログリッチが「重い!軽くしろ!」と言って開発されたとのことで、従来の白ベースにチェレステを塗る方式から、白ベースを抜くことで軽量化したようです。

(あのチェレステ色は白ベースの上に塗らないと出ないらしい)

フレーム単体の重量は計れませんでした。カタログ上750gですが、実測860gだったりするのでそのくらいと考えています。

Dura-Ace Di2 12S(R9200)

コンポーネントは新型デュラエースを選択しました。5月より値上げということもあり、また今後も値上げの可能性があるご時世ですのでIYHしました。

ローターのみ在庫がないということでアルテグラになっています。フロントディレーラーも問い合わせ中に5月以降になったりと納期の変動が大きかったので在庫もあまりないようですね。なんとか確保してくれて助かりました。

クランクセットはR9100のパワーメータ付きクランクに乗せ替えました。重量的にも677.5gから667.5gと10g軽くなりました。変速も今のところ気になっていません。

ギア比は、フロント50-36tでリア11-30tです。6%位まで勾配なら軽やかに回せることができ、15%位でも80回転で回せそうでした。

BB86 Shimano RED CeramicSpeed

セラミックスピードのボトムブラケットを選択しました。圧入式の工具は持っていないので予めインストールしてもらいました。乗った感じでヌルッと動く感じがあるのは新鮮で、脚の負担軽減にも繋がってそうです。

WH-R9270-C36-TL

シマノ新型ホイールです。12速専用。インプレ記事を見ていると評価は低かったですが、柔らかい乗り心地ということで足を残せそうだと感じたので選択しました。

走行音とラチェット音は静かですが、メカ精度が高い時に出そうな音でとても気持ちが良く気に入りました。

タイヤはAgilestの25Cを履きました。空気圧は最近流行り?の5bar程度にしてみました。

Selle Italia SLR Kit Carbonio Flowサドル

Wiggleで安くなっていたので選択しました。少し硬めの印象ですが、実測131gと軽量です。

 

納車時の状態

納車時の重量は7.79kg。

持ち込みパーツは信頼性が担保出来ないということで、変更予定のホイールとサドルは低グレードを組み付けもらいました。正直自分で必要なパーツを揃えて組み立ても考えましたが、イベント等に参加する際に迷惑をお掛けしないようにケーブル周り(特にブレーキ周り)はプロのメカニックにやってもらった方がいいとの考えです。

 

まとめ

納車後、パーツを組み替え完成後のスペシャリッシマについて、インプレッションを記載しました。

個人的にはとても快適な乗り味で負担を軽減してくれる好みのバイクに仕上がり満足しています。

また、どれだけ軽量出来るのか?との疑問を解消すべく新型デュラエースを選択しましたが、新型アルテで十分な気がしています。浮いた分をBBやビッグプーリーなど、ドライブトレインの摩擦低減に投資した方が満足度は高くなると思いました。

 

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